三日月丸のあいうえお歌☆4357

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4357
★むねさいなめは
 もやせぬちえこほれ
 しろきりゆうたをよひ
 そらへとふつかのまに
 みすくんてわけるあお

☆胸苛めば
 燃やせぬ知恵零れ
 白き竜蛇を呼び
 空へ飛ぶ束の間に
 水汲んで分ける青

三日月丸のあいうえお歌☆4356

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4356
★わへおさめ
 しやほんをぬすむ
 みちもとけ
 こえにまかせて
 ゆれるふなうた
 きつねひよりの
 そらはあくいろ

☆輪へ納め
 シャボンを盗む
 道も融け
 声に任せて
 揺れる舟歌
 狐日和の
 空は灰汁色

三日月丸のあいうえお歌☆4355

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4355
★ちえんふやすしあさつて
 ゆひきりもたそくのとわ
 みないぬかうむらへよはれ
 ねこせをまるめおほろけに

☆遅延増やす明明後日
 指切りも蛇足の永久
 皆犬飼う村へ呼ばれ
 猫背を丸め朧気に

三日月丸のあいうえお歌☆4354

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4354
★みすぬるむころ
 ゆめやほしをふき
 おんさにまねかれ
 もりひらくちよう
 とけいあわせて
 はなそのへつたえ

☆水温む頃
 夢や星を吹き
 音叉に招かれ
 森開く蝶
 時計合わせて
 花園へ伝え

三日月丸のあいうえお歌☆4353

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4353
★はらませたほそいちえへ
 やふけぬあわおくりこむ
 ゆかみをねしるめひうすの
 よにもれとろなきつさてん

☆孕ませた細い知恵へ
 破けぬ泡送り込む
 歪みを捻じるメビウス
 世にもレトロな喫茶店

三日月丸のあいうえお歌☆4352

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4352
★ねこのわも
 ちゆうやにおひえ
 ふさへそめ
 らせんむなしく
 いみをぬすまれ
 つきよとろけて
 あかりはほたる

☆猫の輪も
 昼夜に怯え
 房へ染め
 螺旋虚しく
 意味を盗まれ
 月夜蕩けて
 灯は螢

三日月丸のあいうえお歌☆4351

あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です
4351
★えらへみす
 つきねむるおと
 ないませに
 もやさそうのを
 あわたちぬれて
 ゆめはけんしよく
 ほころふひかり

☆鰓へ水
 月眠る音
 綯い交ぜに
 靄誘う野を
 泡立ち濡れて
 夢は原色
 綻ぶ光