三日月丸のあいうえお歌☆4723

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4723
★にけたふゆは
 あわれおろちの
 ほねさらし
 そんひもつこえ
 くすむよへやせ
 まときりぬいて
 うみをなかめる

☆逃げた冬は
 哀れ大蛇の
 骨晒し
 尊卑持つ声
 くすむ夜へ痩せ
 窓切り抜いて
 海を眺める

三日月丸のあいうえお歌☆4722

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4722
★さためもはてにすいよせ
 しるくろおとをなかれつき
 けまんぬうあちらへゆわえ
 やむほねひみこのそふり

☆定めも果てに吸い寄せ
 シルクロードを流れ着き
 華鬘縫う彼方へ結わえ
 病む骨卑弥呼の素振り

三日月丸のあいうえお歌☆4721

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4721
★ためいきに
 さくらことしも
 はやそうて
 おんなあつまる
 ねむれぬよかせ
 ほろひのふゆへ
 みすちをえりわけ

☆嘆息に
 桜今年も
 早そうで
 女集まる
 眠れぬ夜風
 滅びの冬へ
 水蛇を選り分け

三日月丸のあいうえお歌☆4720

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4720
★ひまつふし
 たとえはくろの
 けさをきて
 そよかせへみちる
 ねこめうらない
 わすれぬおにも
 ほんやりあゆむ

☆暇潰し
 例えば黒の
 袈裟を着て
 微風へ満ちる
 猫目占い
 忘れぬ鬼も
 ぼんやり歩む

三日月丸のあいうえお歌☆4719

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4719
★ねこもぬれるおほろには
 あさやかなゆめちへひそと
 みくまりのえきてたわむ
 らせんをつふすけいようし

☆猫も濡れる朧には
 鮮やかな夢地へ密と
 水分の駅で撓む
 螺旋を潰す形容詞

三日月丸のあいうえお歌☆4718

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4718
★あせやすい
 ほしとらわれぬ
 はもんへおち
 さきりにけむる
 よろこひかそえ
 ゆめのふうみを
 つたなくまねて

☆褪せ易い
 星囚われぬ
 波紋へ落ち
 狭霧に煙る
 喜び数え
 夢の風味を
 拙く真似て

三日月丸のあいうえお歌☆4717

☆あいうえお歌とは50音46文字を一つずつ全て使い切って作る不思議な言霊の歌、現代版いろは歌です。
4717
★よねつたち
 ひえみすこされ
 おんともせろ
 そくわぬゆめへ
 なのりをあけて
 やふからほうに
 はまるむいしき

☆予熱断ち
 冷え見過ごされ
 温度もゼロ
 そぐわぬ夢へ
 名乗りを上げて
 藪から棒に
 嵌る無意識